友人

今日はカウンセリングだった。

練成講座やカウンセリングの講座のシェアリングで学んだことを、使ってみた。

今までよりは私的感覚を出すのが少し上達したように思う。

クライアントさんの学びになり、援助になるように、もっとカウンセリングが上手になりたいと思う。

拙いなあと思う…

でも、少しずつ少しずつ、成長していると思えた。

 

 

もう売ろうと思っていた本を、やはり手元に残すことにしてしまった。

『イタリア的恋愛のススメ シモネッタのデカメロン田丸公美子著。

イタリア語通訳の著者は、ロシア語通訳の米原万里の友人。

多分この著者の一冊目のエッセーが面白かったから、二冊目の本書を買ったのだと思うけれど、(ちなみに一冊目は図書館で借りて読んだはずで、買っていない)

実はあんまり面白いとは思えなかった。

しかし、あとがきの米原万里への追悼文があまりに美しくて、手離せなくなってしまった。

その数ページのために、残す価値があると思えた。

米原万里の本は一時期よく読んでいたので、米原万里がバリバリ書評の仕事をこなしながら闘病生活をおくっていたことは知っている。

聡明でエネルギーに満ち溢れていた米原万里が弱っていくのを、著者が動揺しながらも見守る様子があたたかい。

著者は米原万里を看取ったそうだ。

 

 

いい年をした大人が誰かを友人と呼ぶとき、それは若者たちにとっての友人とは意味合いが違うだろうと思う。

友人とは、恋人とも近い意味を持つように思う。

目の前の誰かは、誰かの友人だ。

家族だけでない。誰もがたくさんの人々との関係に組み込まれて生きている。

目の前の誰かは、誰かの大切な友人だ。

そう思うと、全ての人が大切に感じられる。

誰かが大切にしている人を、私も大切にしたいと思う。

そう感じながらカウンセリングをしていきたいと思った。