はるかな理想

昨日はプチパセージ、

今日は野田先生の論文のオンライン勉強会だった。

 

 

私はプチパセージをマニュアル化していなくて、いつもメンバーさんたちの様子を見て内容を組み立てていっている。

基本的には、初めての方が来られたら、

自己紹介をして、

今までに来てくださったことのある方には、どんなことを学んだか、初めての方にはどんなことを学びたいかをお話していただく。

アドラー保育の歌かアドラー育児の歌の読み合わせをして、

パセージテキストの1Lを読み合わせして、

今日学びたいと思っているところとか、ご質問とか、子育てなどで気になっているところなどをお聞きする。

それから

パセージテキストの関連箇所を読み合わせしたり、話し合ったり、エピソードをお聴きする。

最後に、ひとつのエピソードのロールプレイをして、

「今日はどんなことを学びましたか?」で終わる。

これで2時間半の枠で行うことが多い。ときどき2時間で行うこともある。

 

 

昨日はロールプレイで手間取り、15分延長してしまった。

良い代替案がはじめ見つけられなくて、事例提供者さんに入らなかったので、考え直したりしていたためだ。

結果、なんとかなったのでよかったけれど、やはり色々と反省点がある。

 

他にも、急に早期回想が飛び出たりするので、ありがたくお聴きする。

緊張している顔はしないようになったと思うが、

早期回想をお話していただいた瞬間、いつも私はひじょうに緊張する。

この大切なお話を、ある意味づけをもってメンバーさんはお話してくださるのだが、

できることならパセージに沿って、良い意味づけの方向に気づいていただいて、帰っていただきたいと思う。

私が追い求めている理想が高すぎることはわかっているけれど。

関連する内容について野田先生がお話ししてくださった様々のことを、「野田先生はこう言いました」とお伝えすることが多い。

そこから話が発展して、メンバーさんどうしで様々な話し合いや勇気づけがなされることが、私には一番面白いと感じられるところだ。

 

 

昨日は長男がついてきた。次男は夫と2人でお留守番を選んだ。

長男は同じ輪に入って席について、絵を描いたりしながらずっと私たちの話を聴いていた。

3人のメンバーさんが来られて、おひとりは初めて来られたのだけど、3人とも私たち親子がいつもお世話になっている方たちなので、

長男はメンバー構成を事前に私に尋ねて、じゃあぼくも行くと言ったのだった。

春休みの子どもたちにまみれた定例会などをやってきたので、

子どもたちが私の様子を見ているということについて、もう私は緊張をしなくなったことに気づいた。

昨日はご本人の前で、長男と関係が悪化してしまっていた時期の話もした。

今はとても仲がいいんですけどね、と私が言ったとき、長男がにやっと笑って目が合った。

 

 

私は来てくださったメンバーさんたちがより明るくなり、勇気を持って帰ってくれることを望んでいる。

今のところそれは達成されていると感じる。

帰り際のことを思い出すと、救われたような気持になる。

自分の技術が拙いことにいつも劣等感を覚える。

でもそれはいつまでもそういうものだと思いますよ、と優子先生は言ってくださった。

 

早期回想が出たり、けっこう勇気がくじかれてしまっている方が来られたりすると、

私はかなり疲れ果てる。

それはメンバーさんたちの安全を守るために、とても緊張しているからなのだろう。

私にはその責任があるから。

そして、パセージという共通言語も未だお互いに使いこなせていない間柄であっても、

なんとかしてアドラー心理学の力によってグループ療法を行うために、

私はいつももがいているんだろうと思う。

ものすごくエネルギーを使うのも当然かもしれない。

 

 

昨日の夜から今日1日は、疲れを味わっていた。

ほとんど何もしていなかった。

子どもたちの喧嘩をぐったりしながら聞いていた。

子どもさんの喧嘩についてエピソードをお話ししてくださったメンバーさんたちのことを思ったりしていた。

みんな頑張っているんだよなって思った。

私も、「きょうだい喧嘩は子どもの課題」って肚をくくって黙っていようと決めた。

 

今日は遠足だった2人は、疲れているようで、ふたりとも機嫌が悪かった。

長男がいつもよりしつこく次男を叩き、次男がいつもよりしつこく長男を蹴っている様子。

長男はいつもより激しく怒鳴りつけ、次男はいつもより激しく泣き叫んでいる。

やれやれ。

でもいつの間にか収まって、話し合いがもたれた様子。

子ども部屋の片付けと掃除というミッションもいつの間にか終わらせた様子で、

「お母さん…ぼくたち、仲直りしましたので、YouTube見せていただけませんか?」

とやって来た。

 

あの殴り合いの喧嘩、やめていただけるといいのになあ。

私が疲れているときは、こちらが叫びそうになる。

でもそれをしてしまうと余計に事態が悪化することはもう十分私は知っている。

これは「年齢が上がると消える不適切な行動」だとみなして、彼らの成長をもう少し待ってみようと思う。

 

 

 

色々なことがあるけれど、私は子どもたちとよい関係を結べているような気がする。

私はメンバーさんたちとよい関係を結べているような気がする。

それはお互いの努力によるものだと思う。

疲れても、落ち込んでも、劣等感を感じても、

私はそれなりによくやってるよって思ってみようかなと思う。