今日は自助グループのお友だち親子を誘ってのお花見でした。
私たちの町は小さな城下町でした。
お城の跡地になっている小高い山が桜の名所で、
少し登ると、町が一望できます。
私たちの物語の舞台です。
ご一緒したのは、私の開催したパセージを受講しているメンバーさんたち5人と、その子どもさんたち。
子どもたちは9人!2歳〜10歳。
今週自助グループの定例会などに来てくださったメンバーさんたちとは、また違う顔ぶれです。
3人のお母さんメンバーさんは、それぞれの受講された時期が違うので、初対面どうしでした。
けれどもパセージという共通言語があって、私ともうお1人のコアメンバーさんと懇意なので、瞬く間に打ち解けておられました。
私がひとりだちしてパセージを開催し始めてから、3年目に入りました。
今のコースが6回目なので、受講してくださった方の数は延べ人数で約40人になりました。
ありがたいことに、たくさんのメンバーさんたちが、様々な形で私とのつながりを保ち、
共に学び続けてくださったり、こうやって遊びにもご一緒してくださっています。
プチパセージや自助グループにだけ参加してくださる方たちも含めると、さらに20人ぐらいの方たちが私とつながってくださっています。
すごいことだなあと驚いています。
私は、社交は苦手なのです。
きっとパセージの場が、私たちを、メンバーさん同士を、あたたかくつないでくれているのだと思います。
これは私の力ではありません。
場の力、そして素敵なメンバーさんたちとのご縁のおかげです。
自助グループのときには、和室に閉じ込められてよく喧嘩していたうちの子どもたちでしたが、
お城跡の桜の木立の広場では、のびのびと、ご機嫌で走り回っていました。
そうだね、君たちのエネルギー量では、あの和室は狭すぎるね。
いつも、あの部屋で過ごすために、彼らなりにけっこうな努力をしてくれていたんだと思います。
たくさんのお友だちと遊べるんだもの、嬉しくて楽しくて、跳んだりはねたり、走ったりしたいんですね。
展望台の周りの石垣を登ったり、降りたり、
体操教室に勤めておられるおふたりのメンバーさんが子どもたちと一緒にけいどろをしてくださったり、
子どもたちは桜吹雪の中、笑顔で走り回っていました。
パセージの間、たくさん聴かせていただいたエピソードの登場人物たちが、とても成長していることがわかって、
そしてお母さんとの関係も、よりよいものに成長していることを感じました。
子どもに対してイライラしてしまうと言っていたメンバーさんの、穏やかにお話ししておられる様子。
子どものことですぐに不安になってしまうと言っていたメンバーさんの、ゆったり構えて見守っておられる様子。
私たち自身も、あのときご一緒したパセージの日々を経て、また成長していますね。
こういう幸せなつながりが私にはあるんだってわかって、
これから私は、もうパセージの最終章を迎えることを、そこまで寂しく思わないでいられるかもしれません。
2019年の6月のある日、
私の自助グループの方たちと、野田先生と私の母とで食事会を開いたことがありました。
そのときにご一緒したメンバーさんが、今日
「あのとき美穂さんのお母さまが、『全然知らない土地に行って、こうやって仲間を作っていっているのがすごいなあと思います』って美穂さんのことおっしゃっていたの、思い出しました。
いいですね。あのときよりも、もっと輪が広がっていますね。」
と言ってくださいました。
すべての出会いが、必然のように思えてしまいます。
本当にありがたいご縁だと思っています。
子育ては、ひとりでするもんじゃないですね。
みんなで学んで、みんなで遊んで、みんなで育っていきましょう。
私は野田先生に育てていただいたのです。
野田先生の作ってくださったパセージで育てられたという意味でも、
野田先生の弟子としてアドラー心理学の道を歩んでいるという意味でも。
私に何かお役に立てることがあるのなら、それはすべて師匠のおかげです。
そして、私を支え、親しくおつきあいしてくださるみなさまのおかげです。
また来年も、お花見に行きましょう。
そして桜吹雪の中で、子どもたちの成長を、私たちの成長を感じましょう。