垣間見

今日はお天気もいいし、プチパセージチラシをあちこちに置かせてもらおうと思って、

小児科や図書館を経由して、久しぶりに放送大学の学習センターまで足をのばしました。

学習センターには大学時代からお世話になっているK先生が所長でいらっしゃるので、ご挨拶しに行きました。

あれこれ楽しくおしゃべりしていると、

「そろそろU先生が来られる時間だけど、U先生とお話ししたことはありますか?」

「いいえ」

「ではご挨拶なさい」

と、そのまま連れて行かれてU先生の控え室に入っていました。

「この方は以前は私の学生で、今は心理学の勉強を頑張ってしている方ですので、先生どうぞよろしくお願いいたします。先生今お時間は?ああそうですか。ではちょっと置いていきますので、では私はこれで」

私とU先生は、あれあれあれーっと思っているままに、いつの間にか座って自己紹介を始めていました。



U先生のことは、大学の保健センターでカウンセリングをしておられて、放送大学で講義もされているということは聞いていて、

いずれ挨拶に行くといいですよとK先生から言われていたのですが、タイミングがないままだったのでした。

U先生はさすが面会慣れしておられる方で、

ご自身のことをお話してくださったり、私のことを聞いてくださったり、

だんだんとお互いにどういうことをしているかということがわかってきました。


話のきっかけのひとつとして放送大学での一般心理学の講義のことを話していると、

私はずっと臨床なので、ここで講義したりもしますけど、臨床の方に興味があるんですよ。

実験心理学とかいっても、なんかねー、ふーんというか…

こんなことあんまり言っちゃいけないんですけど(笑)

とおっしゃって、

そこで私たちは、今タッグを組んだ、と思えました。

修士を出られてから、ずっとこの地域で現場で働いてこられて、もうすぐ定年を迎えられるというお話でした。


心理職はどこも人手が足りていないこと、

市や県のどのような窓口から、どのような仕事につなげてもらえるかということ、

私の技術や活動を、色々な形で仕事に活かせそうであること

など、丁寧に教えていただきました。

狭い業界なので、教育系の講演とか各種相談員などの心理職の仕事は、口コミでつないでもらうことが多いそうです。

若さと熱意を、生かしてほしいと言っていただきました。



私は、野心家なんだけれど、

舞い上がりすぎちゃうのがいけないよねと思うようになって、

これもいつ頃からか、あんまりガツガツしないようにしようと、

無理は承知で、謙虚でありたいと思っています。

それで、なんとか今、パセージリーダーとしての自己評価と他者からの評価が、一致してきたかなと、ほっとしているところです。

口コミで広がる範囲の方たちと、まったり自助グループとパセージをやっていくことが

とても心地よくて、

もう少し深める勉強はオンラインでやって、

それでとっても充実しています。


でも、もっと私を世の中で活かすこともできるようです。

口コミだけでよく活動されてますねと驚かれました。

私が何をすることが世の中に役に立つのだろう?

私は、自分の出て行く世界を限定していたかもしれない。

安全なように安全なように、広報にはとても気を使ってきました。

それは悪いことではなかったと思うけれど、もう私はライセンスを得たプロなのだから、

この技術をもっと広く活かすことは大事なことなのかもしれない。

私は居心地の良いところでこうやってずっとぬくぬくとしていていいのだろうか?



これからのことについて、広い世の中を垣間見させていただきました。

K先生とU先生をお使わしになって、私は世界に呼ばれたんだなと感じます。

お忙しいK先生、何故か今日はお会いできたし。

何故かU先生がコロナ後初の学習相談日だったし。

たまたま、お天気が良かっただけなのに…。

たまたま、プチパセージのチラシを持って行っただけなのに…。


勇気づけられると、いつも辛い。

公的機関の心理職に就いたら、きっと後悔するだろうなあ。

だから、後悔することを選ぼうと思います。

今日いただいた情報をよく調べて、よく考えてみます。