向かい風

今日は次男の卒園式でした。

良いお天気で

良いお式で

良い笑顔で

子どもたちは今日へのカウントダウンをきちんと数えてきたんだなと思えました。

存分に遊びきって、今日を迎えた晴れやかな顔でした。


私の近しい親たちはみんな泣いて泣いて、本当に寂しいねって言い合いました。

またいつでも会えるのにね。

でもそういうことじゃないんでしょう。

ここで共に過ごさせてもらった日々への未練です。

私たち親も、友だちになりましたね。

子どもたちみんなの成長が嬉しいです。

先生方には、感謝しかないです。




よごとを書こうと努めていますが、

こういう類の寂しさや嬉しさ、ありがたいという美しい思いと共に、

私にとっては、怒りや悲しさも同時に味わうこととなった日でもありました。


今、私が怒りを使ったとしても何も事態は好転しないとわかっています。

この怒りを見つめると、それは大きな悲しみであることに気づきました。


私の大切な方のお力になりたいと思いますが、

私にはできることがないのです。

自分の子どもたちを慈しみ、子どもたちみんなを慈しみ、

子どもたちみんなが良い人間関係の中で育っていけるようにアドラー心理学を使い、

そうやって良い社会を作っていく、

私は小さな一歩を重ねていくしかないのでしょう。

とても迂遠です。

私は私の大切な方を守れはしないでしょう。

それでも、共に良い社会を作っていくことはできると思います。


理想には決して手が届きません。

私は現代の病に蝕まれていく私の居場所を見て、絶望しそうになります。

だけど、子どもたちがいる限り、希望を持ち続けられると感じます。


どうかいつまでも私たちの幼稚園が、強くたくましく優しい子どもたちの育っていく場でありますように。

親たちも共に育っていく場でありますように。

美しい共同体でありますように。