この道

今日はオンライン事例検討会でした。

 

明日はとうとう卒園式です。

長男と次男合わせて6年半通った幼稚園です。

私の方が寂しいなあ…

 

今年度は、これまで夫が次男を幼稚園に送ってくれていたのですが

コロナの影響で夫は長男を学校に送って行ってくれることになり、

毎日私が次男を幼稚園に送っていきました。

1学期の頃は歩いて20分以上かかっていたのが、

今は15分もかからないで到着するようになりました。

毎日毎日、先生におはようございますと言ったら、

私のいってらっしゃいを背中で受け止めて、

走って門をくぐっていきます。

ふりかえることなんてなくて、

体調が悪い日に、幼稚園を休みたくないと言って泣くことはあっても、

幼稚園に行きたくないと泣くことは、2人とも一度もありませんでした。

 

 

家から幼稚園までの道は、幾つかの選択肢があります。

次男は大きな分かれ道に、いつの間にか一方をジンベエザメコース、もう一方をイルカコースと名付けていました。

ジンベエザメコースの方が遠回りです。

図書館の横を通っていく道です。

駐車場の横の植え込みには、今ちょうどツクシがたくさん生えています。

初夏にはツツジが満開になります。

「ぼく、ツツジが咲いたらまた蜜をちゅっちゅって吸いながら幼稚園に行こーっと」

と、積もった雪を踏みしめながら次男は言いました。

次のツツジが咲く頃は、もう君は幼稚園には行かないんだよねと思いながら

私は雪が解けるのを待っていました。

 

 

雪は解けて、桜の蕾がふくらんできました。

私は今、あまり自分の感情をそのまま感じたくないなと思います。

 

子どもたちが本当に幸せな子ども時代を過ごさせていただいたことに感謝しています。

それだけでなくて、私がたくさんの素敵な方々と出会うことができた場所でした。

この土地に移り住んできた私にとって、ここがホームなのです。

子どもを信じること、子どもの世界を大切にすること、子どもを見守ること、

過保護で心配性だった私を変えようと思えたのは、園長先生に出会えたからだと思います。

私も子どもたちと一緒に、育てていただきました。

幸せに生きていくために大切なことは、子どもたちはここですべて学んだと思います。

 

 

もうこの道を、小さな手をつないで歩いていく毎日は終わりです。

幸せな日々を、ありがとう。