サイレント・マイノリティー

昨日はカウンセリング、今日はアドラーの著作のオンライン抄読会でした。


昨晩は水曜日から続いていた勉強会等の緊張が緩んで、

早い時間から朝まで寝てしまっていました。

そこそこ元気にしています。

毎日フルタイム勤務をしている方たちのこと、すごいなあと思います。

それから、組織の中で働くということも。

でも、組織があるからこそ働きやすい面もあるのでしょうけれども。



私は今個人的にカウンセリングをさせてもらっています。

私は日本アドラー心理学会の認定カウンセラー資格を持っていますが、

世間に通用する資格ではありません。

もしも日本アドラー心理学会日本学術会議の下部組織となれば、

日本アドラー心理学会の後援の講座は大学の単位と互換できるようになったり、

日本アドラー心理学会の認定資格が意味を持ったりするようになるでしょう。

ですがもしもそういう道を取るとすれば、

それは非専門家である私たちが学会から締め出されることを意味します。

そうすると、誰もが学べる学会ではなくなってしまいます。

難しい選択だと思いますが、学会はずっと、

非専門家と専門家が共に学ぶ路線を選び続けてきました。

私も、それが最も良いことだと思っています。

アドラーの、平等で対等な人間観を体現していると思うからです。



ですが一方で、誰でもが学会員になれる学会だからこそ、

生じている問題もあると思います。

例えば、学会員であることは、アドラー心理学を理解して実践していることとは関わりがありませんから、

日本アドラー心理学会員ですということを掲げて、

アドラー心理学まがいのカウンセリングを行う不届き者が現れたりします。

ある場合は、困った方からの情報提供で判明します。

でも、ほとんどの場合、見つけることは難しいです。

そんなことをするわけがないという相互信頼に基づく共同体だったはずですから。

そして、世の中的に、日本アドラー心理学会の認定カウンセラー資格というものも、

日本アドラー心理学会の学会員であることと同様に、

何の後ろ盾もない、吹けば飛ぶような資格なのです。

それは学会内部で通用するだけの資格です。

たいへん心許なく思います。


私はなんだかもう、わからなくなってきました。

もはやアドラーでもなくなった有資格者もいるのかもしれません。

ペーパードライバーみたいなもので、試験の時は合格したのです。

総会などに参加して更新ポイントさえ獲得しておれば、

ペーパードライバーでもゴールド免許なんです。

こういう例は資格につきものなのでしょうけれど。


それで、私は日本アドラー心理学会の認定カウンセラーとして恥ずかしくないように、

自分の腕を磨こうと努めていますが、

自分の安全性を証明するためには、

外部の資格というお墨付きを得なければならないのです。

もう覚悟を決めましたので頑張ります。

ですがいずれは、日本アドラー心理学会の認定資格が、

きちんと世の中に通用するものになればいいと思っています。

そのためにはもっと充実させなければならないことが山ほどあると思います。



学会のために、

頭の中のレポートでなくて、

自分の行動として、エピソードとして貢献できる人と共に、

私にできることをしていこうと思います。

学会誌アドレリアンへの投稿、

総会での発表、

それから日々の実践と、

自助グループ活動、パセージの開催、カウンセリング…

結局いつも同じこと書いていますが、

私はやれるだけやっているのかなあ…。


なんだか、当然のことになってきて、以前のような達成感がありません。

きっとプロになってきたんだと思うことにします。

プロは毎回合格点が取れて当然です。

…カウンセリングは決して上手くはないのですが、

まあ、それなりにはなってきたと思います。

そう思えるようになったことは、成長かもしれません。


ここから先は、メンバーさんとクライアントさん、勉強会の仲間たちに、

私を成長させてもらおうと思います。

もう私だけの努力では、限界です。