ハーメルンの笛吹き

今日はパセージOBメンバーさんとの抄読会でした。


メンバーさんたちに進行役をしてもらうと、

その方のストレンクス(良いところ、強み)がよく見えます。

私も真似して取り入れてみようというところが毎回見つかるので、

とても有意義です。


また、自分のストレンクスにも気づけます。

私は場を盛り上げるのが得意なのかな、と思いました。

これは良い点でもあります。

みなさんが楽しんでくださるから。

しかし、私の誘導にみんなついて来てしまうのです。

例えばパセージでいうと、私が良かれと思って別の話をしたら、

テキストから離れて私の話の方にみんなが惹きつけられてしまう

という危険性があります。

いわばハーメルンの笛吹き男です。

この能力は、上手に使わなければならないと思いました。



私とはまったく違う個性の、

控えめで、メンバーさんたちの動きを大事に進行される方は、

テキストに忠実に進めていくという素晴らしいストレンクスがあると思いました。

余計な私見を挟まずに、勇気づけの言葉はお伝えしつつ、進行に徹する姿から、

テキストとメンバーさんをつなぐのがリーダーの役目だと、

我流が出そうになる自分に注意しようと思いました。



私は本当に、メンバーさんたちに育ててもらっている、と感じます。

色々と挑戦したい計画中のことはありますが、

やはり自助グループで学び合うことが、最も大切だと思います。

そこから外れて、アドラー心理学の実践は存在しないと思います。


自助グループの良さは、

非専門家の普通のお母さんたちが、お互いに勇気づけ合って、

よい育児を協力して実践し、広めていって、

やがてアドラー心理学の理論や思想の奥深さに気づいていく、

共に学ぶ仲間を作っていく、

そういう自分の実感から始まる、学びの広がりと深まりにあると思います。

頭だけで考えているアドラー心理学者は、アドレリアンではないのです。

自分の体験と感動の伴わないものが、ただ援助の方法として有用なものが、

世の中でアドラー心理学と呼ばれていても、私はそんなものを学びたくはありません。