誕生日

今日は絶対的休日。

『無意識の発見』のアドラーの章を読み終えました。

9月から始まるパセージのチラシを完成させました。

 

 

カウンセラー養成講座は今日が最終日でした。

今日も、共に学んできた仲間が試験に合格されました!!

おめでとうございます。本当に嬉しいです。

日本各地に新しいカウンセラーたちが生まれ、

各地でのアドラー心理学の学習がより深められていくでしょう。

自助グループ活動も、より一層活発になっていくでしょう。

私たちは多くても年に数回しか、同じ時間を過ごすことはできないけれど、

会えない長い時間を、お互いに同じように頑張って学び、

自助グループの活動を通して仲間の輪を広げようとしていることを知っています。

だから、ほんとうに他人事ではないのです。

 

 

私がカウンセラー試験に合格した1年前のあのときを、

今もはっきりと覚えています。

そのことを、クライアントさんも大切にしてくださっていたことを知って

ほんとうに嬉しく思いました。

あの瞬間は、合格したことの嬉しさよりも、

クライアントさんの世界がまったく色を変えて、

美しく微笑まれたことがとてもとても嬉しかったのです。

こんな風に、相手のために自分にできることをしようと決意したとき、

物語も人も美しくなれるんだということを

はじめて私は体験して、驚き、感動していました。

これがアドラー心理学のセラピーなのかと、わかりました。

 

それは今までどれだけ勉強しても、つかめなかったことでした。

それ以降、先生方先輩方のカウンセリングを見たときに、

あるいは野田先生のライブラリを聞いたときに、

アドレリアンセラピーの何がすごいのか、わかるようになって、

クライアントさんのがんばりと、成長と、その物語の変化がはっきりとわかり、

感動できるようになりました。

 

だから、私を育ててくれたのは、クライアントさんなんです。

その場に先生方先輩方が、共に学ぶ仲間たちがいてくださって、

カウンセラーとクライアントの2人で作る物語を見守ってくれる。

それがアドラー心理学のカウンセラー試験です。

カウンセラーのすべての働きかけについて言葉で説明することができます。

でも、感じることはそれ以上にあるのです。

それを味気なくまとめると、「共同体感覚の育成の場」と呼ぶのでしょうけれど。

 

 

今日は、そのクライアントさんがカウンセラーになった日です。

ほんとうに、他人事ではありえません。

そんな風に私が誰かとつながっていけることを、幸せに思います。

普通に暮らしていたら、こんな体験なんてできないから。

 

なぜそんなに大変な思いをして、がんばるの?って聞かれることもあるけれど、

こうして共に学ぶ仲間と、ここに来てはじめてわかることがあるんです。

山に登って視界がひらけたときのように。

仲間がいるから、ここまで来ることができたんです。

 

共に学ぶ仲間を亡くしてしまったら、耐えられないだろうと思います。

だけどその日はやがて来るでしょう。

そして思い出だけが残って、でも私は悲しみの中を生きていて、

そこで私がすることは、だけど変わらずに学び続けていくことしかないのです。

やがて私も同じようにいなくなります。

それまでに何ができるかといえば、今を人々のために生きることです。

そうやって私を役に立てていられることに、生きる意味があると思うからです。

私にどこまで行けるのかわからないけれど、

共に学んでいきたいと思います。