遊び仲間

今日は朝から子どもたちが来てくれて、夜ご飯の後帰って行った。

一緒に仮面ライダーを見て、一緒にご飯とおやつを食べて、一緒に長男の作った迷路のワークブック(?)で遊んで、一緒に買い物に行って、一緒に公園で遊んで、一緒に宿題をして、一緒に音楽と落語を楽しんだ。

男の子たちとの休日だ。

ちなみにその間私は昼寝もしている。1日はとっても濃密だ。

ひとりで暮らしていると、のっぺりとした時間が続いていくだけなのに。

 

 

彼らが持ってきたサッカーボールがあまりにボロボロになってしまったのと、空気入れが壊れてしまったので、みんなでボールと空気入れを買いに出かけた。

ちょうど良いものを見つけて、レジに並んでいると

長男が、「あ、風船ガム!」と言った。

「風船ガムだね。どうしたの?」

「買ってほしいな〜」「風船ガム?…まあいいか。これも買いましょうか。」「わーい!」

次男は素晴らしくおねだりの上手な人だけど、長男も上手におねだりできるようになったんだなと嬉しく思いましたよ、と伝えた。

「親が厳しすぎたので、おねだりしても絶対に買ってもらえないだろうとあきらめていたもんねえ…」と言うと、

「うん。そう思ってたけど、まあ、これぐらいなら頼んでみてもいいかな?って思って。最近のお母さんは、もしかしたら買ってもらえるかもって感じだし。」と言われた。

私も甘くなりました。気分的には多分、おばあちゃん的な甘さ 笑

そういえば先週も100均で次男が見つけたコマを買ったのだった。

ちょっとしたおもちゃとかちょっとしたお菓子とか、ほんっとうに買わない親だったけれど…。

でも子どもって、こういうちょっとした物をとても喜ぶ生き物らしいと、最近知った。

物で釣るというのを私は毛嫌いしていたけれど、

一緒にそのちょっとした物を楽しむという時間が生まれ、そのちょっとした物を大切にして思い出になっていくのなら、

それは物で釣るという物語とは異なる、私たちの良い物語になるんだと、ようやく知った。

 

 

3人で風船ガムを噛みながら公園に行って、新しいサッカーボールを蹴って遊んだ。

私は男の子たちとボール遊びができるようになったのである!

なぜか今日はみんな足の爪に負傷していたので、パス練習だけで走り回りはしなかったので、長く遊び続けることができた。

 

時々、隣でキャッチボールをしている男の人たち4人組のボールが飛んできた。

次男がぱっと走って、ボールを投げ返していた。

「ありがとうございます!」と男の人たちは次男に言ってくれていた。

ボールが2個飛んできたときは、長男も走ってボールを投げ返した。

その後、ふたりが先を争ってボールを投げ返すというコミュニケーションが繰り返され、楽しんでいた。

しばらくして、次男は「ぼくあっちのボールの番してくる」と言って、近寄ってキャッチボールを眺め始めた。

もうしばらくして、長男も「ぼくもキャッチボール見てくる」と言い、

ふたりで男の人たちの球拾いの仕事を待ちかねていた。

 

男の人たちがふたりを手招きしてくれた。

振り返って、私の方をきらきら光る目で黙って見つめるふたり。

「行ってきていいよ」、と言うと、子犬が尻尾振るようにして駆け出して行った。

グローブを貸してもらって、使い方も投げ方も教わっていた。

30分ぐらいキャッチボールで遊んでもらっていただろうか。

同じ職場の人たちで、野球経験者どうし集まってみようかということになったそうだ。

サッカーもいいけど、野球もいいぞー。と、彼らを野球少年にしたい様子だった。

帰り際、今度はバッティングしような、って言ってもらえて、とても喜んでいた。

ふたりとも、ありがとうございました!と大きな声で言って、頭を下げていた。

 

 

うちの子たち、恐ろしくコミュニケーション能力高いなと思った。

いや、多分私もだ 笑

子どもたちのおかげで私の世界はどんどん広がっていく。

1年前の私がこの未来を知ったら、目を回すだろう。

私は大丈夫だし、子どもたちも、何の心配も要らない。大丈夫だ。

 

限られた時間しか過ごせないけれど、

「今日はとっても長い時間お母さんと一緒にいれた気がする。すごく楽しかった!」と長男が言ってくれた。

やっぱり一緒に遊ぶのが大事なんだね。

 

 

明日からはまた仕事だ。

色んな子たちが、私のシフトについて「明日はMさんはお休みだろ?明後日は午後からだから、遊べるね!」って、私より正確に把握していたりする。

一緒に遊ぼうって言ってもらえることがとても嬉しい。

私は彼らの仲間なんだ。

何が良い支援なのか、日々、ますますわからなくなってくる。

でも、私が彼らの仲間でいる限り、それは刹那的なその場限りの快楽ではなくて、

きっともっと大切なできごととして、彼らの物語になっていくんだって

信じたい。