アナログ

f:id:meinelieblinge:20210728010253j:plain今日はオンライン勉強会だった。

練成講座の心理療法の技法についてのシェアリングをした。


少し前に、引っ越し祝いに何か欲しいものある?と親友に聞かれて

スマホスピーカー!と迷いなく答えたのだった。

今までの私ならば考えられない。おねだりができるようになってしまった。


あまり物をもらうのは好きではない。

今の家は狭いから余計に。

物を増やしたくない。

何故なら私は物の管理が苦手だからだ。

これ以上私の手を煩わせないでほしい。

あると便利だけどなくても生きられるようなものはもちろん、

だいたいの物はなくてもなんとかやっていける。

そういうサバイバルモードのペルソナになると、

家を整えるモードのペルソナが忘れられ、必要な物を買う機会を逸してしまう。


とか言いながら、なくてはならない必要な物とは別に、好きな物というカテゴリーがある。

好きな物は、私にとっては必要だ。


そして親友にプレゼントしてもらったスピーカーは、大好きな物になった。

木製で、スマホスタンドになっている。

スマホ本体のスピーカー部分から出た音を、木製の拡声器的な箱を通して孔から出す仕組みだ。

この構造の木製スマホスピーカーには色々な形の物がある。

私が欲しかったのは、ラジカセ型の、ラジカセペイントのしてあるスピーカー。

まったく相反するものがひとつになっている。

ボリューム調整ツマミとか本物っぽいけど、動かない。

こういう無駄な遊び心が私は大好きだ。



機能的にもたいへん便利だ。

充電しながら使えるし、ビデオ通話もスタンドに立てた状態でできる。

電気を使わずに音は大きくなる。

しかも、木を通すので良い音に変わる。

ヒノキなのだろうか、良い香りがする。

壊れることはないしメンテナンスも不要。

なんて素晴らしいんだろう。


狭い家の中で、いつもこのラジカセ型スピーカー私の傍らに置いて、私は何かをしている。

コンパクトで安定感があるので、窓枠にも置ける。

台所でも洗面所でも、いつも一緒。



私の好きな物が何なのか知ると、こんなにすんなりと物が選べるものなのだと知った。