私とあなたの間に

昨日と今日は色々雑用の日。
2日とも、子どもたちとゆっくり話をする機会があった。

彼らが落ち着いているときは、たいへんつき合いやすくなった。
彼らが落ち着いているときは、必ず、私も落ち着いている状態だ。
私が落ち着いているからといって彼らが落ち着いているとは限らないが、
彼らが落ち着いているための必要条件は、私が落ち着いていることである。
そのことに、深いレベルで気づいた。

彼らは私とはたいへんたくさんの面で、大いに違うので、
私には理解できないことや気に食わないことがたくさんたくさんある。
わーわーぎゃーぎゃー騒いで戦って物を投げ散らかすのが好きな人たちだ。
悪口言い合ってどんどんエスカレートすることに興奮するのも好きな人たちだ。
エネルギーの塊で、感情の起伏の激しさをそのままぶつけ合う人たちだ。
でも、それは私が彼らの行為が気に食わないというだけで、
私は彼らのことは大好きなのだ。
2人とも、とてもいい子だと思う。
そのことを忘れないでいれば、私は彼らと仲間でいられるように思う。

パセージプラスを受講して、本当に良かったと思っている。
自分の事例をエピソード分析してもらうと、私がいったい何にこだわっているのかが見えてくる。
よくわからない相手の行動が、必ず私との関係における所属に向かっているということも見えてくる。
そう、私との間に所属することを、彼らは大切に思ってくれている。
そのことを本当にありがたいと思う。

今日はパセージプラスの宿題をすることもできた。
子どもたちの良いところ(パーソナルストレンクス)を3つずつ出し合って、それがどんな風に将来の役に立てるかなと話し合った。
2人とも、とても嬉しそうにしていた。
もっともっと彼らにはストレンクスがある。
毎日のように、伝えてみようと思った。
話し合いの後、長男がとても次男に優しくしていて、そして次男がとても長男を慕っていたので、
お互いの良いところを分かち合うことは素敵だなと思った。
そうやってまた、お互いにそれぞれのストレンクスを伸ばしていくんだろう。




私はなるべくなら、家では穏やかに過ごしたい。
家の外では戦うのも嫌いではない。
でも、家の中での争いはとても嫌いだ。
私は家の中でだけつくろわない私で、オフステージの楽屋の私でいられると思っていて、
そこでは、静かに、くつろいで、快適に過ごしたいと思っているから。
オンステージの舞台上では、私は降りかかってきた役目は果たさなければならないと思っている。
まあ、不快なことばかりだ。外の世界はそんなもんだと思っている。
でも、その外の世界で仲間と一緒に冒険するのが充実していてとても好きだから、不快でかまわない。

そのささやかなわがままである私の家での平穏をおびやかすのが私の大切な子どもたちで、
彼らが落ち着かないで騒いでいるのが本当に頭にくることがある。
けれど、最近気づいたのだけど、彼らは私が落ち着いている状態はとても好きなようだ。
落ち着いて静かにしている私との間に所属することは、彼らにとっても良いことのようだ。
ならば、心頭滅却火もまた涼しと唱えながら、彼らの激しい遊びを、喧嘩を、穏やかに眺めてやろうじゃないか。
ここは私の家なんだから。
私は戦わなくていい。
私のままでいて、ちゃんと私は彼らとの間に所属できる。