溶けあう

今日はコーラスの練習でした。

今日はこれからライブラリの後半の文字起こしをしようと思っています。


昨年の1月から幼稚園のママさんコーラスに入りました。

私は音楽は好きだけど、自分で歌うのもそんなに得意ではありません。

みんなで歌うのはとても楽しいですが、

みんなと声を合わせて歌うのはとても難しいなと思っていました。

指導の先生が明るくて素敵な方なのですが、声もとっても明るくて素敵なのです。

こんな声でこんな風に歌えたら、とずっと思っていました。


音程が合っていても、歌い方がそろっていても、発声の仕方が違うのか、

なんなんでしょうね、私の声は溶け合っていないなと感じる時期がけっこう長くありました。

でも、先生のような声で先生のように歌いたいと思って、

先生の声をよく聴いて先生の声に合わせて歌っていると、段々と私の声も溶け合ってきたように思います。


今日は、多分初めて、私の声がみんなの声になったと感じました。

ある意味で私は、私を手放せたんだと思います。

おそらく、合唱に個性なんて要らないんです。

みんなの声全体でひとつになることを目指しているから。

溶け合ったときに、一番よい響きが生まれるから。

私が上手く歌うんじゃなくて、先生の声に溶けたいと思いました。

そう思って歌っていると、私の身体が、私の意識の制御下から一旦離れて、世界の管轄に入ったかのような感じになりました。

どうやって歌うかという意識を離れて、息が合った、と感じました。



私は今、頭で理解するという手慣れた方法を手放そうと努めています。

私は頭でっかちなのです。

高校の吹奏楽部の顧問の先生にもずっと言われていました。

「おまえがもっとあほになったら、もっと上手くなる、もっと伸びる」って。

その意味を、私は卒業の頃には理解できていたけれど、そのように行動する勇気は持てませんでした。

あほになったら、執着している私を手放したら、溶け合えましたって、顧問の先生に伝えたいなと思いました。

そして同じように、アドラー心理学の勉強についても、あほになろうと努めていれば、

私はきっともっと成長できると思います。

とても勇気が要ります。