咥え合う蛇

今日はベイトソンのオンライン勉強会だった。

 

あるひとつは、別の何かたちとの関係性の中で定義されていく。

機能は、別の何かたちとの関係性の中で生まれる働き。

また別の何かは、他の何かたちとの関係性の中で定義されていく。

互いの尻尾を噛み合っている蛇の紋章のように。

 

私も、この関係の中から切り出した「私」はなくて、

他の人々との関係性の中に存在する。

 

 

組み込まれている良い循環を、あるいは悪い循環を

変えていくこと、あるいは断ち切ることは、

たいへんなことである。

 

パセージで行おうとしていることは、実はそういうことである。

親子の悪循環を断ち切り、良い循環に変えていくこと。

一方が尻尾を咥えるのをやめても、自分の尻尾は噛まれている。

良い循環を作るためには、技術も要れば、時間も要るだろう。

相手を待つということ、相手の立場に立つということ、

相手を尊敬し信頼するということがなされていなければ、

形を変えた悪循環を作ることになるかもしれない。

 

良い循環を作っていくには、

しかしまず、自分がこの牙を離し、相手の尻尾を自由にするところから始まるだろう。