桜並木

今日は雑用ばかりの1日。
まとまった時間が取れなかったので翻訳にはまた手をつけられなかったけれど、
今日は良い天気で、外に出たら仲良しのいろんな方と久々にお話しができた。
良い日だった。

 

幼稚園の用事で次男のお迎えに行って、公園に寄って、ついでに買い物をした。
前住んでいた家の近くを通ったら、親しいお知り合いとばったり会えて、長い立ち話をした。

 

いつも思う。私はこの町にたくさんの居場所があるなって。
ここに一人で来てから、もうすぐ17年になるのかな。
行きつけの(?)、美容院、喫茶店、本屋、神社、鍼灸院、小児科、内科、調律所、工務店、公民館…
もちろん幼稚園と各種学校、ピアノ教室も。
特に子どもが生まれてからおつき合いのある方々には、本当にお世話になって、
一緒に子どもを育ててもらってきた。

なんとかパセージリーダーやカウンセラーとして仕事ができるようになってきて、
私も、少しでも誰かの居場所になれたらいいなと思う。

 


川沿いの桜並木の下を次男と手をつないで歩いた。
「さーくらさいたら1年生♪」と口ずさんでいる。
桜の花芽がふくらんできた。

 

長男をベビーカーに乗せてここを歩いていた、毎日の暮らしをこなしていくのでいっぱいいっぱいだった頃の私を思い出した。
一人の時間なんてもう私には戻ってこないんだって思い込んでいた。
不器用で、家事も苦手だし人の世話するのも好きじゃないのに、一生懸命に赤ちゃんのお世話をしていたなと思う。
あの頃も苦しくて、幸せだった。

 

私は常に変わっていく。
あの日に存在しなかった次男は、もうこんなに大きくなった。
この町で出会って、違う土地へ移っていった友だちもいる。
変わらないものはないのだろう。
私がいなくなる頃も、この桜並木はまだ花を咲かしているだろうけれど。