中世を旅する人々

今日もオンライン勉強会だった。

18世紀のウィーンのことは段々と馴染みになってきた。

さて次は、いよいよ19世紀に入る。


思想の話はどうしても机上の空論になりやすい。

思想が生まれてきた現実がどういうものかを把握しなければ、理解することは難しいと思う。

歴史を学ぶのは、私にとっては思想を理解するためだ。

その時代に生きた人々の共通感覚を知っておくことが手がかりになると思う。


でも、私はどうしようもなく現代人なので、ものの見方に様々なバイアスがかかってしまっている。

現代は近代の延長線上にあるので、近代については、かなりの精度で当時の共通感覚を知れる気がする。

しかし中世になるとひじょうに難しい。

もうまったく違う世界だ。


近代に生きたアドラーの思想を理解するために学んでいるのだけれど、

中世の世界にも惹かれてしまう。

私は、知らないことがたくさんあるのが楽しい。

本筋からは外れてしまうけど、中世の世界も覗き見しながら勉強を進めていこう。

たまには娯楽も必要だ。

と言って阿部謹也の本を読むのだから、私は真面目だ。