吹雪の中

今日は新しく始まったオンライン勉強会だった。
野田先生の論考を理解するための、元ネタ本であるベイトソンの抄読会。
大先輩の方々と、そして新しい仲間もご一緒に、難解な本を紐解いていこうとするのがとても面白かった。
まだどこに何が絡まっているのかもわからないけれど、
この大きな大きな全貌も見えない山へ、新たなものを探す冒険に出かけられて嬉しい。


(ご一緒にチベット仏教の勉強をしている仲間以外は)誰も関心持つわけないよなと思いながら
五体投地のことを書いたら、
五体投地をしておられる(なのかしておられたなのかは定かではないが)方から、
五体投地についてコメントをいただいた。
こんなマイナー極まりないことに、興味関心を持っておられる方と繋がれるなんて、嬉しいです。
相手の関心に関心を持つことが勇気づけの第一歩、とアドラー心理学で学んだけれど、本当にそうだなと思う。


今朝は吹雪の中、コーラスの練習に歩いて向かっていたら、
「そこで待っててー!」と反対車線を走る車から声がして、
Uターンしてぶうんと車が止まって、「乗って!」とコーラスのお友だちが拾ってくれた。
後光射してました。
ありがたかった…

 

コーラスでプチパセージのお知らせをしたら、行きたいと言ってくださった方がおられた。
こうやって仲間が増えていくんだ。たいへんありがたい。

 

私は、目標は何がなんでも達成しなければと思い込んでいたと思う。
そして目標が達成できないのなら、意味がないと思っていた気がする。
でもそれは一面的な見方だったなと思う。
目標を達成しようとするその道中、思ってもみない幸せを手にすることがあるらしい。
そしてそうやって出会えた仲間たちと、一緒の目標を目指せることもあるらしい。

 

私一人で頑張って、私一人で到達しようとわき目もふらずに必死になっている間は、
仲間と、大変な雪だねって一緒に凍えたり、難しくって全然わかんないねって一緒に頭悩ませたり、
そんな楽しみがこの険しい道の最中に、今ここにあるなんて知らなかった。

 


夏は終わってしまった。野田先生はいなくなってしまった。
でも、同じ雪に降られて、同じ悲しみを抱えた仲間といれば、
こうやって凍えながら生きていくことも喜べるような気がした。