きょうだい布置

今日は次男の体調が優れず、病院に行って2人でのんびりしていた。
ゆっくりお昼ご飯を食べながらおしゃべりをした。


「ねえ、秘密の話をしてもいい?」
「うん!」
「しゅんすけはね、お兄ちゃんが同じ年のときよりも賢いと思うよ。」
「そうなの?」
「そう思うよ。だって幼稚園の用意自分で全部できるし、時計見て自分でどうするか決めれるし。」
「そうだね!」
「お兄ちゃんは年長さんのときはできていなかったよ。
あと、お風呂洗いを一日おきにしてくれるじゃない。お兄ちゃんはそういう風にお手伝いを続けてしたことないなあ。大人だと思う。」
「ふーんそうなんだ!大人ですね!」
「しゅんすけは、お父さんとお母さんと、お兄ちゃんから色んなこと教えてもらえるからね。お兄ちゃんより早く賢くなれるんじゃないかな。」
「そうだね。ぼく賢いんだ〜♪」
「お話でも、一番下が一番賢いでしょ?」
「あ!ほんとだ!3人の王子も、金の鳥も…」
「賢いモリーも、眠れない王女様も。ほかにもいっぱい、一番下の子が賢くって、強くなるでしょ。それで最後はお姫様と結婚したりするし。」
「ほんとだ〜!」
「お話って、本当のことが多いと思うんだけど。きっと一番下の子が一番賢いのはほんとなんだよ。」
「ぼく下の子で良かったなあ♪」
「お兄ちゃんがいるから我慢することも多いと思うけど、よくお兄ちゃんずるいって言ってるけどさ、最後は下の子が一番いいことが起こると思わない?」
「思う!」
「それからしゅんすけは一番下の子だから、もっと下に妹や弟がいないから、お母さんが下の子のお世話で相手してくれないってことはないよね。お兄ちゃんは、あなたより小さいときにお母さんが赤ちゃんのお世話で忙しくって、赤ちゃんはずるい!って思ってたと思うよ。」
「そうかあ。」
「お兄ちゃんに生まれるか弟に生まれるかは選べないからね。たまたまお兄ちゃんだったりたまたま弟だったりするだけで。みんな違うところがずるいって思うんだけど、たぶん全部考えたら、同じだけいいこともあると思う。」
「そうかあ。でもぼく下の子でよかった♪」
「お父さんもお母さんもお兄ちゃんも、うちの家族はみんな上の子なんだよ。一番賢いのだあれ?」
「ぼく!」
「そうだと思うわ。それに、一番立派で、大人かもしれないね。」
「うん♪」
「それに、しゅんすけは強いと思うよ。だってあの大きなお兄ちゃんとケンカできるんだから 笑」
「うん、そうだよ。」
「ね、賢くて立派で強くて、素敵だね。もしかしたら私、あなたを小さい子扱いをしないで大人扱いしがちかもしれないけど、いいかな。もし困ったときは言ってくれる?」
「うん。いいよ。」
「ありがとう。頼りにしてます。…このことは、お兄ちゃんには秘密ね。」
「うん♪だってお兄ちゃん、ずるいって思うだろうからね。」
「お兄ちゃんのこと、ずるいって思う?」
「思わな〜い!」
「そう、よかった。」

 


晩ご飯のおかずの取り合いで長男に多く取られ、
「お兄ちゃんずるい〜!バカ!」といつものように叫んだ次男。
私と目が合った次男、「あ…!」
長男「お母さん、なんで「バカ」の前にバッってしゅんすけ見たの?「バカ」の後じゃなくてなんで前だったの?」
相変わらず観察眼が鋭い長男。
私「私は、「バカ」ではなくて「ずるい」に反応したのです」
長男「え?バカの前になんか言ってた?」
次男「お兄ちゃんずるいって言った」
長男「あー、毎日何百回も言われるから気にしてなかったー。そうだったんだ。」
私、黙って次男を見る。
次男「いいよー、ぼくお昼にもそれ食べたし。」
長男「じゃあしゅんすけの方がずるいじゃん 笑」
次男「…(小声で)秘密の話があるからね、お母さん♪」
私黙ってうなずく。
長男「じゃあいただきまーす♪」
次男「まあ、今日はこれだけでいいよぼくは。」
長男「へえ。」

 


下の子は、劣等の位置に落ちやすいのかもしれないと思うことがあって
ちょっと実験してみたのだった。
でも、下の子の方がたくましいこと、たくさんたくさんあると思う。