変化する

今日は野田先生の論文のオンライン勉強会とチベット仏教のオンライン勉強会だった。

 


「命と暮らし」を最も大事だと標榜する社会に、私はやっぱり適応しきれないと感じる。
「命と暮らし」よりも大事なものがある。
命をかけて守りたいものがあるし、追求したいものがある。

 

仏教の考え方はどこまでも暗くって好きだ。
輪廻のどこに生まれても苦があるのだそうだ。
楽を感じても、幸せを感じても、その楽、幸せそのものがやがて苦へと変化する。

 

それは私が感じてきたことと多分つながっていると思う。
私の幸せはいつも、すべて壊れてしまう。
それは「私の」苦しみだと思っていた。
でももしかしたら、輪廻を巡るすべての生き物の普遍的な苦しみなのかもしれない。
そうだとすれば、私は現実を見据えて生きているんだ。
苦しみながら生きることしかできないと知っていることは、誇りに思おうと思う。

 

そして苦しみながら生きることしかできないのであれば、
決して手にできない「命と暮らし」の安泰などに執着せず、
私は私のすべきことと、そしてどうしても手放したくない執着だけを握りしめて
命を削っていこうと思う。

 

そういう私個人の覚悟を抱きながらも、
子どもたちを慈しみ育てていくことは、両立できるのだと信じている。
そこに幸せを感じている。
ということは、やがてこの幸せも苦へと変化するということだ。
今この瞬間を大切にしていきたい。