武器

今日は次男の保育参観と野田俊作ライブラリのオンライン勉強会でした。

 


フランス革命省察 「保守主義の父」かく語りき』(エドマンド・バーク著 佐藤健志編訳)を読み始めました。
確か野田先生に勧められて、途中まで読んで挫折していた本です。
エドマンド・バークは、フランス革命終結する前に亡くなっているので、
本書はフランス革命の分析という位置付けの本ではありません。
しかし、フランス革命を見届けていないにもかかわらず、バークの批判は根源的で、
フランス革命に限らず、急進主義、革命主義の問題点を鋭く暴いているのです。
いわば預言の書です。
名誉革命についても詳しく触れられています。

並行して『イデオロギーとは何か』(テリー・イーグルトン著 大橋洋一訳)も読んでいます。
こちらはポスト構造主義までの近・現代思想についての本です。

 

歴史に学ぶということを大切にしようと思っています。
私は賢くなりたいから。
技術を学ぶこととは違って、思想を学ぶということは時間がかかります。
絡まった糸を解きほぐすときのように、きっかけを見つけるのが難しく、
ひとつの言葉を理解するためにも膨大な情報が必要です。
私にどこまでできるかはわかりませんが、
少なくとも、アドラー心理学を急進主義者の手に渡してはいけません。
ですから、迂遠な道かもしれないけれど、学んでいきます。

 

野田先生の論文は、中世キリスト教の理性や自然についての定義から、
オーストリアの歴史、近・現代思想の潮流と心理学への影響など、
アドラー心理学の範囲をはるかに超えた、膨大な知識が前提とされて書かれているのです。
アドラー心理学の理論と技法についての論文ももちろん数多くあります。
それらを理解することも、私にとってはたいへん難しいことですが、
アドラー心理学の思想についての論文となると、まったく歯が立たないのです。

もう今は野田先生に質問して答えていただくことはできません。
残された私たちが自立して賢くならなければなりません。
それが私の冒険だと思っています。