灯がともる

今日も絶対的休日。
のんびりした3連休でした。

 

パセージが終わって、一息ついて、パセージのメンバーさんたちと、先日カウンセリングが無事終結したクライアントさんのことを思っていました。
私のところでアドラー心理学やパセージを共に学ぼうと思ってくださった方たちと出会えるのは、ほんとうにご縁だなあと思います。

とてもありがたいです。

 

私は弱くて小さな人間です。
だけど、これまで学んできたアドラー心理学の技法を使って、アドラーという偉人の肩に乗って、
パセージリーダーやカウンセラーとしての役割を担っているときだけ、
私は目の前の方のお役に立てるのだと思います。
私自身を努めて制御し、アドレリアンセラピストとしての思考と行動ができるよう、2人の師匠をモデルに動こうとしています。
もしも私がお役に立てていることがあるのなら、それはすべて2人の師匠とアドラーのおかげです。
私が十分お役に立てていないところは、すべて私の責任です。師匠とアドラーを裏切り続けている私の未熟さです。
こういう風にどこまでも、楽しさのかけらもなくストイックに考える私は少数派でしょう。
わかっています。
でも私は、こういう道を好んで、選んでいるのです。

 


クライアントさんは、「困ったことが起こったら、美穂さんの顔が浮かぶんです。」っておっしゃいました。
「これは美穂さんにお話ししようって思って、
からしっかりと今何が起こっているのか、観察しようって、冷静でいられるんです。
それで、今まで美穂さんと一緒に学んできたことを思い出して、
今私は何ができるかなって、今この場面でできることは何かなって、考えられるようになったんです。
まだ上手には実践できないんですけど、でも、そうやって少しでもできたことを美穂さんにお話ししたいなって思って。
もし失敗しても、きっと私が気づいていないことを見つけて、勇気づけてもらえるから、
美穂さんにお話ししようって思って、頑張れるんです。」
そんな風に言っていただけて、感謝しかありませんでした。
2人で過ごした今までの時間を思い出して、
カウンセリング中なのに、泣けてきてしかたがありませんでした。
こんな風にして私が誰かの中で生きていけるんだって、
これ以上に幸せなことってないなって、

これは私の自己執着なんだろうけれど、
私は生きていてよかったなって思えたのです。


そしてこの言葉は、このクライアントさんだけでなくて、
もうお1人のカウンセリングを終結したクライアントさんも、 それからパセージを受けてくださったメンバーさんの中にも、

同じように言ってくださった方たちがいらっしゃいます。
これはすべて、私の力ではないのです。
私がアドラー心理学を学んでいただくお手伝いができたということです。
クライアントさんたちメンバーさんたちが、たくさんのストレンクスを、ご自分で気づき、使えるように努められたこと。
相手役さんたちのために、自分の行動を変えようと決断されたこと。
その尊く美しい姿を、隣でずっと伝え続けていたということが、多分私の果たした役割だったのでしょう。

 


だから、クライアントさんたちメンバーさんたちの成長がとっても嬉しくて、そしてとっても愛(かな)しいのです。
さようならするのはとても寂しいです。
だけど、短い人生の中で、これだけ誰かと心で繋がれたということ、私は得難い幸せを感じているのだと思います。
たとえ何が起こっても、この心にともったあたたかい灯は消えません。
私はひとりではないと、信じられるようになりました。
ほんとうに、ありがとうございます。