きょうだい

今日はオンライン事例検討会だった。

夏休みは終わり。

 

事例検討会では、エピソード分析の事例を出させてもらった。

不甲斐ない自分をさらけ出すことに、もう大して勇気が要らなくなってきた。

仲間たちは、私とクライアントさんの成長のために、たくさんの意見をくださるから。

私の事例からもみなさんがそれぞれに学んでくださるから。

精一杯がんばって、ここまでの私。

もうそれは仕方がない。

もうカッコつけるのはやめることにした。

この先へ行くためには、仲間の知恵と応援が、私には必要だ。

 

 

今日、また嬉しい知らせを聞いた。

また仲間が、カウンセラー試験に合格した。

 

その方も、カウンセラー養成講座で一緒に学んだうちの一人だ。

3年前の養成講座では、私は仲間に対して心を開いていなかった。

私は一人だと思っていたから。私は私のことだけを考えていたから。

そのことを繊細な彼は気づいていたのかもしれない。

 

練成講座で3年ぶりにお互いにカウンセリングをし合ったとき、

まるで別人のようだった。多分お互いに。

 

私はパセージリーダーになって、メンバーさんと共にパセージを学ぶことで、

共に学ぶ仲間たちに心を開けるようになった。

そして、クライアントさんに対して心を開けるようになって、

私はカウンセラー試験に合格することができたのだと思う。

仲間のおかげで、私は一人ではないと信じられるようになった。

私も仲間になれるようになった。

 

 

私と彼は違うところがたくさんあるけれど、

心を開くことが難しかったのは、同じだったのかもしれない。

練成講座では、私は彼のお役に十分立つことはできなかったけれど

あの瞬間、お互いの物語を生きようとしていた。

クライアントとしても、カウンセラーとしても、

協力し合うということはこういうことなんだ、と感じることができた。

 

お互いに勉強を続けて、成長を続けて、

やっと良い関係が築けた。

そのことがとても嬉しかった。

3年前のあのまま、私たちはすれ違ったままだったら、

せっかくのご縁を無駄にしてしまっていただろう。

 

今日、自分のこと以上に、彼の合格が嬉しかったことが嬉しい。

そして仲間たちとその喜びをわかちあえたことが嬉しい。

アドラー心理学を共に学ぶ仲間たちには、まるで家族のようだと思う方々がいる。

もう他人事とは思えない。

この治療共同体の中に組み込まれて、私にできるだけのことを学んでいきたい。

そして私にできるだけの役目を果たしていきたい。

仲間のために。