潮風の思い出

今日は夏休みらしい休日。

午前中は珍しく家族4人で、海へ出かけた。

午後は子どもたちと一緒に家の片付け・掃除。

 

初めに行こうとしていた海は、ものすごい人であふれていて駐車することができず、

人の少なそうな所へ連れて行ってもらった。

車で30分も走れば、日本海の綺麗な海に出られる。恵まれた環境だと思う。

今日見つけたところは穴場だったのかもしれない。

5家族というか5グループぐらいで、みんな落ち着いて海を楽しんでいた。

水は透き通っていて濁りもせず、岩場の上には松の木がそよいでいた。

小さな入江のこじんまりした砂浜で、涼しくて、

安全な浅瀬で、とても心地よかった。

 

 

今日の海は、穏やかで、静かで、

そうだ、4歳ぐらいのときに連れて行ってもらった瀬戸内海の海に似ていた。

小豆島だったか与島だったか。

同じように岩場があって松の木がそよいでいた。

須磨の海水浴場にもよく連れて行ってもらったけれど、

懐かしく思い出すのはあの静かな海だ。

 

 

 

私はとってもインドア派なので、こんな風に外に遊びに行くことはめったにない。

初めに行こうとしていた賑やかな所だったら、気を張ってしまっていたと思う。

やはりアウトドアが好きな人々向けの空気が好きになれない。 

 

この前私が海に行ったのは、ちょうど3年前だ。

同じように4人で出かけて、早朝の静かな海へ行ったのだった。

あの日は長男がはしゃいでいて、次男は恐る恐る波に近づいていた。

 

今日は、もうすぐ10歳の長男は

まず出かけることの目標の一致をとるまでに数日かかり、

水には入らないよと行って、乗り気ではなかった。

でも着いたら、靴も服も濡らして楽しんでいた。

一緒に来てよかったと思った。

もうすぐ6歳の次男だけは水着持参で、

すぐに、カニがいる!と大興奮で水際に行き、

腰まで水につかって、カニのように岩場にはりついていた。

海藻を採ってみたり、イソギンチャクを触ってみたり、

日焼けした顔を輝かせていた。

2人で急な岩肌を登っていた。

いつの間にか私にできないこともできるようになっている。

彼らの成長を実感した。

 

私は今、子どもたちの早期回想を生きている。

いつか、この透き通った小さな入江を思い出してくれるだろうか。

そのときはどんな物語として思い出してくれるんだろう。